議会発言集
議会発言集
令和 4年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月29日-07号
令和3年 決算審査特別委員会(文教分科会 第1日)−09月22日-04号
令和2年 決算審査特別委員会(文教分科会 第2日)−09月25日-05号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-02号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月25日-03号
平成30年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月28日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月21日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-
平成27年 第1回定例会ー2月26日ー 自民党代表質問(前編)
平成15年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月12日
平成12年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月11日-
令和1年 第5回定例会−12月18日-09号
◆56番(石田康博) スポーツのまち・かわさきについては市民文化局長に、宮前区内の渋滞対策について及び川崎市自転車活用推進計画案については建設緑政局長に、一問一答方式で伺います。
スポーツのまち・かわさきについてであります。まず初めに、スポーツ観戦におけるセンサリールームについて伺います。ことし7月の市制記念試合、川崎フロンターレ対大分トリニータ戦において、発達障害児を対象としたセンサリールームでの試合観戦が行われました。発達障害の方の中には、音や光などを非常に鋭く感じてしまう感覚過敏の症状を示す方が多くいらっしゃるとのことであります。そうした方々にとっては、スタジアムの環境そのものが大きなバリアであり、スポーツ推進計画に位置づけられた「観る」ことが困難ということであります。今回は、平成29年に開催された心のバリアフリーシンポジウムをきっかけに、そこに参加したさまざまな企業等と連携しながら、単に試合観戦のみならず、移動のサポートや翌日にはサッカー体験を行ったと聞いております。かわさきパラムーブメントを推進する本市として、見た目にはわかりにくい発達障害児にスポットライトを当てたことを評価するものですし、また、当日は川崎フロンターレやサポーターの協力もあり、来場された方に発達障害のことを知っていただくよい機会になったのではないかと考えております。さて、今回の事例は国内で初となる取り組みと聞いておりますが、参考までに、海外ではどのような取り組みが行われているのか、その実態について伺います。
○副議長(花輪孝一) 市民文化局長。
◎市民文化局長(向坂光浩) 海外における取り組み事例についての御質問でございますが、イングランドのサッカープレミアリーグの複数のクラブにおいて、カームダウン・クールダウンスペースを備えた専用のセンサリールームを設置している事例がございます。設置のきっかけにつきましては、発達障害の子どもを持つ保護者の声などを受けて、クラブチームが主体的に取り組んだものや、新スタジアムの整備を機に設置したものがございます。運用方法としましては、無料招待やチケット購入など、クラブによってさまざまでございますが、特筆すべき点としまして、アーセナルのセンサリールームでは、専門知識を持ったクラブスタッフを配置しており、安心してサッカーを観戦できる環境をハード面とともにソフト面でも整えているところにあると考えております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) ことしは7月に実施したとのことですが、どの程度のニーズがあったのか伺います。また、参加された当事者の感想などもあれば伺います。また、来年度以降の取り組みの見通しはどのように考えているのか伺います。
○副議長(花輪孝一) 市民文化局長。
◎市民文化局長(向坂光浩) サッカー&ユニバーサルツーリズムについての御質問でございますが、7月に実施した試合では、川崎からは15組の募集に対して43組の応募があり、抽せんの結果、17組に御参加いただき、高いニーズがあるものと認識したところでございます。次に、参加者からの主な感想としましては、親子ともども安心して人目を気にせずサッカー観戦を楽しむことができた、子どもの自信につながった、子どもの行動が変わった、また実施してほしいといったように好意的に受けとめていただいたところでございます。さらには、その試合で顔見知りになったフロンターレサポーターと後日、一緒に一般席で川崎フロンターレを応援したお子さんがいると伺っておりまして、大きな一歩を踏み出すきっかけになったようでございます。来シーズンにつきましても、川崎フロンターレが主体となって継続的に実施できるよう、本市も協力してまいりたいと考えております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) さて、東京2020オリンピック・パラリンピックも来年に迫ってまいりました。本市においても、英国のナショナルチームを迎える準備も整いつつあります。本市においては、事前キャンプ地の受け入れを予定している英国オリンピック・パラリンピック代表チームをサポートするボランティアを募集したところ、1,601人という大変多くの方から応募があり、応募者面談会による選考を経て、最終的に230人が英国代表チーム川崎キャンプサポーターとして登録されたと伺っております。そこで、来年に向けて、事前キャンプボランティアについて何点か質問いたします。先月の下旬に事前キャンプに従事していただくサポーターが決定したものの、来年夏の事前キャンプまで半年以上と、かなり時間があき、採用されたサポーターのモチベーションの維持が懸念されるところであります。この間、サポーターに対して何らかの対策を講じる必要があると考えますが、対応について伺います。
○副議長(花輪孝一) 市民文化局長。
◎市民文化局長(向坂光浩) サポーターの活動予定についての御質問でございますが、今後の予定といたしまして、来年2月に市の主催による事前キャンプに関する基礎情報やサポーターとして期待されていること等を学ぶ研修会に参加していただくほか、3月には英国オリンピック・パラリンピック委員会主催による研修会も予定されているところでございます。また、5月ごろには、サポーターに対しまして従事シフトなどの希望調査を行い、調整を行った上で従事場所やシフトを決定し、本番に臨んでいただくことを予定しております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) サポーターの皆さんがチームワークを発揮して気持ちよく活動していただくことが必要だと考えます。また、猛暑の時期に活動することを鑑み、熱中症対策などを講じる必要があると考えますが、環境整備について伺います。
○副議長(花輪孝一) 市民文化局長。
◎市民文化局長(向坂光浩) サポーターの活動環境等についての御質問でございますが、サポーターに対しましては、現場における一体感を演出するためのユニホームの提供や、一定額の交通費の支給を検討しているところでございます。なお、ユニホームのデザイン等につきましては、英国オリンピック・パラリンピック委員会との調整が必要と考えております。次に、熱中症対策につきましては、サポーターの健康管理は大変重要でございますので、サポーター用の休憩室を設置し、休憩時間を確実に確保するほか、飲料水の提供や冷風機の導入等を検討しているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 今回のボランティア選考の結果、約1,000人が落選したとのことですが、せっかく熱意を持って応募してきた方々に選考結果で参加いただけないのは残念なことであります。落選した応募者の熱意を生かすためにも一定のフォローが必要と考えますが、見解を伺います。
○副議長(花輪孝一) 市民文化局長。
◎市民文化局長(向坂光浩) 落選した方々への対応についての御質問でございますが、本市といたしましても、応募者説明会や面談会等を通じて参加者の熱意や機運の高まりを痛切に感じたところでございます。残念ながら落選された方々につきましても、来年のオリンピック・パラリンピック大会に向けて貢献したいという気持ちを引き続き持っていただけるよう、希望者に対して事前キャンプや他のイベント等の情報を発信していくとともに、今後開催予定のオリンピック・パラリンピック関連イベント等における活動機会の提供を検討しているところでございます。また、英国に関心を持つ者同士の連携づくりや英国応援への主体的アクションを目的とした交流会の開催を実施してまいりたいと考えております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 意見要望を申し上げます。センサリールームについては、15組の募集に対して倍以上の申し込みで抽せんとなり、希望した全ての子どもたちが参加できなかったことはまことに残念であります。来年度以降も、クラブチームにもさまざまな事情があると拝察しますが、ぜひ一試合でも多く開催していただければと存じます。等々力陸上競技場第2期整備計画においては、ユニバーサルデザインに配慮した安全・安心な施設とすることが位置づけられています。次のバックスタンドとサイドスタンドの整備の際には、車椅子席などのバリアフリー設備とともに、海外の事例などを参考にしながら、センサリールームを設置していただくよう要望いたします。また、他のホームタウンスポーツにも波及させ、例えば今回のセンサリールームにあったようなカームダウン・クールダウンスペースをとどろきアリーナの一角に設けることなどにより、誰でもスポーツ観戦できる環境をかわさきパラムーブメントのレガシーとしていただくよう要望いたします。事前キャンプボランティアについては、私も英国での視察の際に、ロンドン大会でのボランティアの方のお話を伺いました。やはりボランティアの力は大きく、ボランティアの活動が大会成功の鍵にもなるようであります。ぜひ、英国代表チームに川崎のサポーターはすばらしかった、だからメダルもとれたと言っていただけるよう取り組んでいただくとともに、キャンプサポーターを初め、落選した方々も含めまして、スポーツボランティアなど、今後何らかの形で本市に貢献できるよう取り組みを進めていただきたく要望いたします。川崎市議会には、川崎市スポーツ振興議員連盟と川崎市議会パラムーブメント推進議員連盟もあります。本市の進めるパラムーブメントを市民と一緒に盛り上げてまいりますので、引き続き議会に対する情報提供をお願いいたします。
次に、宮前区内の渋滞対策について伺います。本市ではこれまで、緊急渋滞対策として、平成21年度から3カ年で、市域の縦軸方向に即効的な対策が可能な7カ所を選定し、6カ所の改善を図ってきました。第2次緊急渋滞対策では、即効的に効果を得られる5カ所を抽出して改善を図ってきました。そこで、渋滞対策のこれまでの取り組みをどのように検証し、平成30年度から進められている第3次緊急渋滞対策を実施しているのか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 渋滞対策についての御質問でございますが、本市における市内交通の円滑化に向けた取り組みにつきましては、基本的な対策である道路ネットワークの形成に向けた幹線道路の整備を進めているところでございます。また、幹線道路の整備には長い期間と多くの費用を要するため、早期に事業効果の発現が期待できる市内の主要渋滞箇所について、現道の幅員内における付加車線の設置及び延伸、信号制御の改善など、即効的な対策による取り組みを平成21年度から緊急渋滞対策として実施しております。これまで、宮前区の清水台交差点など12カ所において、交通管理者と連携した交差点改良などの局所的、即効的な対策を実施し、渋滞緩和の効果が得られたことから、現在は第3次緊急渋滞対策として、対策の実効性のある5カ所の交差点を抽出し、平成30年度から4カ年の計画で対策を推進しているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 尻手黒川線の犬蔵交差点では、東名高速道路の出口から流入する車と本線が重なり、下り線に慢性的な渋滞が発生しています。また、昨日も議論がありましたとおり、犬蔵小学校と犬蔵中学校における通学路に当たる犬蔵交差点の安全対策の観点から、歩車分離を望む声も地域から上がっております。当該箇所における歩車分離を行った際の交通環境に及ぼす影響について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 犬蔵交差点についての御質問でございますが、本交差点は、犬蔵小学校の通学路に指定されており、通学時間帯には美しが丘方面から水沢方面へ左折する車両と、横断歩道を通行する児童生徒の動線が交差することから、歩行者に対する安全対策として歩車分離式信号機の導入について検討してまいりました。平成30年度の検討により、導入した場合においても交差点処理への影響はないとの解析結果が得られたことから、現在、交通管理者と協議調整を行っているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 平成22年に第1次対策において、馬絹交差点で感知式信号機を導入しています。その結果、下りの渋滞の長さを800メートルからゼロメートルへ、7分40秒あった通過時間をゼロ分にする改善を図りました。しかし、10年経過した現在は、特に夕刻の多く、下り線において渋滞延長が金山交差点付近まで延びている現状があります。改善を求める声が届いていますが、現状認識と対策について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 馬絹交差点についての御質問でございますが、本交差点につきましては、市域の縦軸方向の幹線道路である尻手黒川線の交差点でございますが、渋滞が顕著であったことから、第1次緊急渋滞対策箇所に位置づけ、平成22年度に交通管理者において感知式信号機の設置を行い、渋滞の緩和を図ったものでございます。平成30年に国土交通省が実施した調査によりますと、交通管理者も委員となる首都圏渋滞ボトルネック対策協議会が設定した主要渋滞箇所の選定基準である平均旅行速度などを上回っている状況でございまして、顕著な渋滞は観測されておりませんが、引き続き国等と連携を図り、状況を注視するとともに、必要に応じ対策を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 意見要望でございます。犬蔵交差点においては、通学路となっていることから、生徒児童の交通安全の観点からも歩車分離を望む声が地域から上がっています。解析の結果、渋滞を助長しないとのことですので、警察との協議を早急に進めていただき、子どもたちの交通安全対策も含め対策していただくよう要望いたします。馬絹交差点については、特に下り線の渋滞が夕方は目立っています。感知式信号機の設置は済んでいるとのことですが、その効果は限定的となっています。いま一度の検証をお願いいたします。今後、宮前区においては、鷺沼駅前再開発や横浜市営地下鉄3号線の延伸等、新たなまちづくりの動きも見られます。区内道路の回遊性を高めるための都市計画道路の整備も含め、渋滞緩和に有効な総合的なまちづくりの施策の展開を求めます。
次に、川崎市自転車活用推進計画案について伺います。積極的な自転車の活用は、環境負荷の低減のみならず、スポーツとして捉えれば健康増進にも貢献するものであります。平成29年5月1日、自転車活用推進法が施行されました。同法10条及び11条には、地域の実情に応じた自転車の活用の推進に関する施策を定めた地域計画を定めるよう求めています。そこで、本市においても、川崎市自転車活用推進計画案を策定中で、パブリックコメントの期間中とのことであります。地域の実情をどのように捉え、令和2年から令和3年までの第1期の取り組みにつなげようとしているのか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 自転車活用推進計画案についての御質問でございますが、計画案の策定に当たっては、国から示されている計画策定の手引きにより、地域の実情を反映するため、協議会等の設置が求められております。本市におきましても、自転車施策を専門とする学識経験者や川崎市全町内会連合会などの地域団体の代表、国、関係機関の専門家による有識者会議を設置し、地域の実情を含め、さまざまな観点から御意見を伺い、計画案を策定したところでございます。今後は、市民の皆様からのパブリックコメントによる御意見を計画案の各施策に反映し、安全・安心で魅力と活力のある自転車を活用したまちづくりの推進に取り組んでまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 本市における自転車施策における4つの取り組みを推進するとのことであります。1つ目の自転車通行環境整備についてです。通行環境整備では、自転車、歩行者、自動車が道路を安全・安心、快適に利用できる自転車通行環境の創出と位置づけています。これまで自転車交通事故の多い箇所等を選定し、整備を実施してきました。昨年度、新たに自転車ネットワーク計画を策定し、年次計画を定め取り組むとのことであります。同計画では、第2期計画期間である令和4年から令和7年に、宮前区の宮前平・鷺沼駅周辺を整備するとのことですが、どのように路線を選定したのか、また、整備の形態はどのように考えているのか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 自転車通行環境整備についての御質問でございますが、自転車ネットワーク計画は、安全で快適な自転車ネットワークの構築に向け、対象路線を選定し、整備手法や整備時期等を定め、自転車通行環境の面的な整備に計画的に取り組むものでございます。本計画の対象区域は市内全域としておりまして、おおむね10年間の計画期間の中で、安全性の向上や自転車利用の促進の観点から、優先して整備する区域を選定し、対象路線につきましては、自転車の通行量や自転車事故発生件数等と路線の連続性を考慮して選定しております。宮前区におきましては、宮前平・鷺沼駅を中心とした半径1キロメートルの区域としており、宮前区役所の前面を通る梶ヶ谷菅生線や鷺沼駅を通る久末鷺沼線、尻手黒川線など24路線、延長11.8キロメートルの整備を予定しております。整備形態につきましては、国のガイドラインに基づき、自動車の速度や交通量等の条件をもとに、自転車専用通行帯や、車道の左側に青い矢印で自転車の通行位置や進行方向を明示する車道混在などを選定しております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 2つ目の柱となる駐輪対策では、人口増等の要因から不足する駐輪場をどのように拡充していくかが問われています。本計画にある駐輪場の適正な配置と確保をどのように行っていくのか伺います。また、宮前区は全体的に駐輪場が不足しているとの声を聞いています。そこで、駐輪場整備の取り組み状況について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 駐輪場の整備についての御質問でございますが、駐輪対策につきましては、現在、市内47駅において市営駐輪場は140カ所ございますが、駐輪場ごとの利用状況に偏りが見られることから、将来人口推計などにより必要台数の精査を行い、整備や統廃合を検討し、駐輪場の適正な配置と確保に努めてまいります。宮前区内の各駅では駐輪需要が多く、時間帯によっては満車となる駐輪場もございます。特に宮崎台駅周辺においては、平成30年6月30日に借地を利用した駐輪場を閉鎖したことから、暫定的に駐輪場を歩道上に設置しているところでございます。このため、新たな駐輪場を整備する必要があり、関係地権者との調整や安全対策について地元町内会等と協議を進め、おおむね合意が得られたことから、今年度中の工事着手を予定しているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 3つ目の自転車の活用では、市内においてシェアサイクルの実証実験を実施しています。川崎市自転車活用推進計画案では、自転車に親しむ機会の創出としてシェアサイクル事業の促進とあります。現在の取り組み状況について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) シェアサイクルについての御質問でございますが、シェアサイクルは、コンビニエンスストア等のサイクルポートで、電動アシスト自転車を借りて、目的地付近のサイクルポートに返却する自転車のシェアリングサービスでございます。本市では、地域の活性化や放置自転車の抑制などを目的として、コンビニエンスストア等のほかに、区役所や駐輪場などの公共施設にサイクルポートを設置し、利便性や回遊性を高める実証実験を平成31年3月18日からおおむね2年間の期間で実施しているところでございます。実験エリアといたしましては、登戸・向ヶ丘遊園駅周辺と、殿町・大師河原周辺でございまして、現在のところ、サイクルポート36カ所、自転車332台により実験を進めているところでございます。当該実証実験において、行政課題の解決に対する有効性などについて効果検証を行うとともに、シェアサイクルの周知を図るため、市民祭りなどにおいてキャンペーンを実施し、シェアサイクルの利用の促進に努めているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) シェアサイクルは、2カ年の予定で実証実験中とのことです。今後の展開について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) シェアサイクルの実証実験についての御質問でございますが、今後につきましては、行政課題の解決に向け、令和2年度中にシェアサイクルの通行ルートを含めた利用状況や駅周辺の放置自転車台数の推移などの分析により、事業の採算性や観光施設間の回遊性の向上、放置自転車の抑制などの効果を検証し、国におけるシェアサイクルの普及促進施策を踏まえ、本格的な実施に向けた検討を行ってまいります。また、引き続き各種イベントにおける利用促進キャンペーンの実施や、シェアサイクルの利用が多く見込まれる公共施設等へのサイクルポートの増設、シェアサイクルの台数の充実など、利便性の向上を図ってまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 最後に意見要望を申し上げます。駐輪対策では、10年間で1.3倍の確保をしていることは評価をいたします。事例として御答弁いただきました宮崎台駅周辺では、乗降客数の増加により駐輪場不足が課題となっていました。新たな駐輪場の整備は、今年度中の工事着工とのことであります。歩道エリアの原状復帰と早期の新設を求めます。また、宮前区については、地形的にも坂道が多く、電動アシスト自転車によるシェアサイクルの事業は、市民の移動手段としても利便性が高いものと考えます。しかしながら、宮前区内にはポート数も少なく、駅近くのポートもないことから、一時利用については環境が不十分となっています。本実証実験を通じ、有効性や課題等について検証、検討していただきながら、あいている市有地を積極的に提供し、ポート数をふやすべきであります。また、本市の施策としてシェアサイクルを実施していることを知らない市民は少なくありません。今後も市民に広く周知をしていただくよう要望して、質問を終わります。