議会発言集
議会発言集
令和 4年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月29日-07号
令和3年 決算審査特別委員会(文教分科会 第1日)−09月22日-04号
令和2年 決算審査特別委員会(文教分科会 第2日)−09月25日-05号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-02号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月25日-03号
平成30年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月28日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月21日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-
平成27年 第1回定例会ー2月26日ー 自民党代表質問(前編)
平成15年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月12日
平成12年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月11日-
平成16年 決算審査特別委員会−09月28日-
石田康博 委員
区づくり推進費のうち、魅力ある区づくり推進事業費について市民局長に、次に商業振興費について経済局長に、一問一答方式で伺います。
まず初めに、区づくり推進費7億2,719万7,000円のうち、魅力ある区づくり推進事業費の各区予算は5,000万円で、区の持つよい特徴を伸ばすことや、区民が参加して取り決められた独自の目的で利用されるための予算ですが、平成15年度予算につきましても、市民とのパートナーシップに基づき、区長裁量で予算化されてきました。さらに、平成16年度の予算からは、従来の区要望反映システムに加え、区民からの要望や、地域や団体などのまちづくり推進組織などにより集められた意見や提案により、地域課題調書による予算要求を実施した、新たな課題解決に向けた地域課題予算要求システムが導入されているところであります。
そこで、平成15年度決算における魅力ある区づくり推進事業費の成果と、来年度予算へはどのように反映されるのか伺います。
阪三男 市民局長
魅力ある区づくり推進事業についての御質問でございますが、この事業の特色といたしましては、事業の企画段階と事業終了後に、区長が作成する事業評価について、区政推進会議などを通じて区民の皆様の御意見を伺い、その御意見などを次年度の事業内容や予算へ反映している点でございます。
15年度事業につきましても、既にその事業評価を区政推進会議などに報告しており、区によってはホームページで公表するなど、より広く区民の皆様にお知らせをしているところでございます。いずれの区におきましても、おおむね所期の事業目的を達成していると評価しております。
現在、各区では、この事業の評価や区政推進会議などでの意見を参考にしながら、来年度に向けての事業企画及び予算の見積もり作業を行っているところでございます。以上でございます。
石田康博 委員
平成15年度の魅力ある区づくり推進事業費の各区決算内訳を見ますと、高津区の4,966万6,860円の限度いっぱいの決算額から、幸区の4,029万 9,149円と、限度額に及ばない決算額と、それぞれ若干の差があるものの、局長の答弁にありましたように、各区ともおおむね所期の事業目的を達成していると受け取れます。
そこで、決算を審査する上で重要なことは、事業化された予算がしっかり実行できたのか、継続する場合は期限をどのように設定するのか、検証することだと考えます。今後の課題として、ある一定の基準による事業評価を行うことと、情報を公開することが求められていますが、事業評価方法を伺います。
阪三男 市民局長
魅力ある区づくり推進事業の評価についての御質問でございますが、事業評価につきましては、事業を所管しております区長が、事業の必要性や公平性、効率性や達成度などの項目を検証するとともに、総合的な視点から実施しております。
事業評価の基準づくりにつきましては、今後とも各区が事業内容や評価について積極的に情報公開を行うとともに、区民の皆様から寄せられた意見を取り入れるなどにより、確立していくものと考えております。以上でございます。
石田康博 委員
意見要望になりますが、魅力ある区づくり推進事業費は、その区が持つよい特徴を伸ばすまちづくりに効果的ですし、各区が抱える問題解決に一定の成果をもたらす役割を担っています。そして、区の裁量で実行できる予算の拡充が必要とされている中で、平成16年度から導入された地域課題予算要求システムでは、区長が地域課題を財政局長に直接要求できる初めての制度として、より一層の市民サービスの向上につながることと期待をしているところであります。
したがいまして、魅力ある区づくり推進事業の各事業費が1年間効果的に活用することができたのか、あるいは持続性を持たせる必要があるのかを検証するための一定の基準づくりや、市民を交えた事業評価機能の強化と、市民の目に触れやすい形での情報公開を進めていただくことを要望いたします。
次に、商業振興費4億7,235万4,000円について経済局長に伺います。川崎市では、市内の観光スポットや歴史が紹介されている観光パンフレットなどが作成されています。ぜひとも川崎市域外の方々に川崎市の観光地を一度訪れていただき、川崎の魅力に触れていただきながら、よい印象を持っていただきたいものです。現在、川崎市では、川崎市観光協会連合会が観光都市振興対策に取り組むとともに、行政と連携体制のもと、市内への来客の受け入れ窓口として、川崎市内の観光地の紹介を行っているところであります。
一方、国では、観光赤字がドイツに次ぐ第2位という実態から、外国からの観光客を平成22年までに、訪日外国人旅行者倍増を目指し、今の500万人から 1,000万人に倍増する計画目標を掲げ、昨年から「ようこそジャパン」をキャッチフレーズに、ビジット・ジャパン・キャンペーンをスタートさせています。
そこで、本市が行う観光振興実態調査委託料910万5,000円については、観光振興実態調査でアンケート調査を行い、市民の観光に対する意識や動向を分析し、市民の観光意識から見た今後の課題が示されましたが、結果概要をお示しください。さらに、実態を把握するために、川崎市内の今後に向けた観光についての課題調査を実施すると聞いておりますが、その内容について伺います。また、観光パンフレット作成委託料267万7,500円とありますが、国内外に向けた主な観光広報の取り組みについて伺います。
植松了 経済局長
観光振興実態調査の結果等についての御質問でございますが、昨年度実施いたしました観光振興実態調査は、市民の観光に対する意識などを調査したものでございます。その調査の結果につきましては、川崎大師は全体的に認知度が高かったものの、その他の観光施設やFANTASYかわさきインナイトなどのイベントの認知度には、その所在、実施場所により、それぞれ地域差が見られたところでございます。
また、観光施設の誘致を積極的に推進すべきであるという意見は少なく、来訪者によい印象を与えるまちづくりなどが大切である、という意見が多くを占めておりました。このような調査結果につきましては、現在作成中の観光振興プランの策定に生かしてまいりたいと考えております。
今後は、観光資源の発掘や関連産業の育成など、具体的な施策につながるような調査が必要と考えているところでございます。そのために、今年度中に、観光情報の発信機能や観光資源アクセスへのサインの標示及び外国語標記などの観光振興関連情報調査等を実施いたしたいと考えております。
次に、観光広報の取り組みにつきましては、国のビジット・ジャパン・キャンペーンなどもございまして、訪日の外国人旅行者が増加しておりますので、今後、外国人の方を対象としたパンフレット等も作成し、本市の友好都市などを中心に情報発信してまいりたいと考えております。また、国内におきましても、さまざまな観光キャンペーンなどに積極的に参加し、観光情報の提供に努めてまいります。以上でございます。
石田康博 委員
羽田空港の神奈川口が、2009年にアジアの国際空港として生まれ変わります。そして、川崎縦貫高速鉄道の整備が計画されています。今後、アジアからの来客を受け入れる日本の観光口として、川崎市は大きく変容することが予測され、商業や経済に及ぼす影響も大きいと考えます。国のビジット・ジャパン・キャンペーンに関連するような目標値や観光政策の上で、総合的な計画も必要と考えます。
そこで、好立地にある川崎市の観光計画として、新たに観光振興プランの策定を準備していると聞きますが、その具体内容について伺います。また、現在策定中の新総合計画にはどのように観光政策を位置づけていくのか伺います
植松了 経済局長
観光振興プランの内容等についての御質問でございますが、観光振興プランにつきましては、現在、かわさき観光振興プラン策定委員会におきまして、年度内の策定を目指しているところでございます。内容といたしましては、市民が川崎というまちに誇りと愛着を持ち、川崎のよさを広く紹介し、訪れる人がそれを楽しみ、人々が集い・交わるまちの魅力づくりを基本理念としてまいりたいと考えております。この基本理念に基づきまして、「市民が誇りに思う観光を通したまちづくり」あるいは「川崎のイメージアップ」「観光関連産業の振興」をキーワードに、今後の観光都市川崎の実現に向けて、観光振興施策を体系化してまいりたいと考えております。
また、その中で、羽田空港の国際化などを踏まえました訪日外国人旅行者に対する施策に取り組むほか、新たな観光・集客資源の発掘を行い、川崎らしい観光・集客の実態を把握できるような仕組みづくりを検討してまいりたいと考えております。
次に、現在策定中の新総合計画基本構想素案におきましては、基本施策体系の「個性と魅力が輝くまちづくり」の中で、川崎の魅力を育て発信するといたしまして、観光・集客型産業の育成、観光資源の創出、育成など、新たな観光振興が位置づけられているところでございます。以上でございます。
石田康博 委員
最後に意見要望になりますが、あらゆる面でグローバル化が叫ばれる中、2009年には羽田空港はアジアを中心とした国際空港化が予定され、神奈川口がまさにアジアからの玄関口となります。そこで、観光都市川崎として、これからの4年の間に川崎を日本の代表的な観光の窓口にするために、国内外を問わず観光客の誘致と受け入れ体制を整えなくてはなりません。先ほどの経済局長の答弁によると、今後、実態把握のための課題調査を実施するとのことですので、ぜひとも調査を進めていただきながら、観光振興プラン策定時には、2009年度供用開始の神奈川口構想を十分に踏まえた内容で作成していただくことを要望いたします。
また、具体要望としては、川崎駅の観光案内所の充実と、その他の主要駅にも案内所同様の機能の設置も必要であると考えます。また、川崎市観光ポスターの作成や観光関連業界への資料作成など、PRや受け入れ体制の強化、さらに環境資源の再発掘、旧街道の景観整備と史跡の復元などの対応をお願いいたします。観光振興の拡充は、市内の商業や経済に与える影響を考えれば有益と考えますので、要望とさせていただきます。終わります。