議会発言集
議会発言集
令和 4年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月29日-07号
令和3年 決算審査特別委員会(文教分科会 第1日)−09月22日-04号
令和2年 決算審査特別委員会(文教分科会 第2日)−09月25日-05号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-02号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月25日-03号
平成30年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月28日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月21日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-
平成27年 第1回定例会ー2月26日ー 自民党代表質問(前編)
平成15年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月12日
平成12年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月11日-
平成11年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月10日-
◆石田康博 委員 それでは,川崎フロンターレの本市への移行について担当助役と教育長に,次に行財政システム改革実施計画について総務局長に,以上2点について一問一答方式でそれぞれ伺います。
まず初めに,川崎市をホームタウンとして活躍をしております川崎フロンターレへの本市の対応についてお伺いをいたします。川崎フロンターレは,本年11 月5日に延長Vゴールにより勝利を飾り,J2の激戦を見事勝ち抜き,優勝をなし遂げたところであります。昨年の屈辱を払拭し,川崎市民に大きな夢と希望をもたらしてくれたところであり,来期のJ1ではさらに活躍が期待されるところであります。本年のJ2優勝,J1昇格は,川崎市にとりましてはまことに名誉なことであり,これからの川崎フロンターレをサポーターと同様,本市もしっかりサポートしていく必要があると存じます。まず,木口助役の喜びの声とあわせ,木口助役の川崎フロンターレに関してのお考えをお示しください。また,Jリーグは地域密着型が基本理念とされており,地域に根差した地元が誇れるチームが望まれますが,こうした中,川崎フロンターレを支援していこうと市民の会が発足するということを伺っております。また,川崎フロンターレのJ1昇格の祝賀会においては,市長は川崎フロンターレの支援についてできるだけの支援をしていきたいとあいさつの中でお話しされておりますが,具体的な予定はどうなのかお示しください。また,これまでにも市内のさまざまな地域,学校,イベント,こどもサッカーニュース等の広報活動と選手の皆さんが直接参加され,地域交流を図られてきたとのことでありますが,市民スポーツの発展,子供の教育に大きく貢献をしていただいてきたわけでありますが,さらに地域に根差していただくためにも選手と市民の交流が重要かと考えます。川崎フロンターレJ1昇格を機会に,本市が中心となり,先ほど本市がワールドカップにおいて公認キャンプ地に立候補するなどの経緯を踏まえて,それに先立つ国際的なサッカー大会を開催し,例えば姉妹提携都市のサッカーチームをお招きするなど,国際試合を等々力競技場で行い,世界のサッカーを身近に楽しんでもらうなど,さまざまなイベント,交流会を進んで行ってみてはいかがかと存じますが,その点についてお考えをお示しください。以上です。
◎木口榮 助役 川崎フロンターレについてのご質問でございますけれども,まず正直に申し上げまして,あのころ,いろんな状況がございましたので,J2で優勝できたこと,そして,J1への昇格が決まったことについて,とてもうれしく思っているところでございます。フロンターレの皆さんには心からお祝いを申し上げたいと思っております。11月5日の延長Vゴールでの勝利,そして,J1昇格の瞬間,私もあのスタンドから応援をしておりまして,多くのサポーターの皆さんと一緒にその感動的な喜びを分かち合うことができた,このように思っております。川崎フロンターレは,今,石田委員のお話がありましたように,市の行事だとか,あるいは商店街を初め自治会や町内会の行事,さらには子供たちのいろんなサッカー教室など,お話をいたしますと,積極的に参加をしていただく会社の方針もございまして,いわゆるしっかりと川崎市に根づこうという基本姿勢がございました。まさに川崎市という地域に根差したチームであると思っております。そういう中で,多くのサポーターの支援を受けて,このたび,大変な活躍をされてすばらしい成績を上げられたということについて,私も,フロンターレの皆さん,監督,コーチの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいでございます。
今,お話がありましたように,昨年も,そして一昨年でありますけれども,J1入りを目前にして昇格することができなかったという大変悔しい思いもございますし,また今シーズンも春先の3連敗,そして監督がかわった。その後,快進撃を続けて,J2での優勝を土産に3年越しでのJ1への昇格を果たすことができたことについて大変うれしく思いますが,来シーズン,J1は相当のレベルアップが必要だ,このようにも言われているところでもございます。来シーズンは,松本監督が社長になって,ゼッカコーチが監督を務められる,また大幅な補強も考えている,このようにも伺っておりますので,来シーズン,J1は厳しいと思いますが,今まで以上に一戦一戦頑張っていただいて,ぜひすばらしい成績を上げていただきたい。今までの多くの困難を乗り越えて培ってきた力を十分に発揮してもらいたい,このように思って,大きな期待を寄せているところでございます。同時にまた,地元の球団,こういう基本方針もそうでございますし,J1での成績もそうでありますが,ぜひすべてヴェルディの上を行ってほしい,優勝を目指して挑戦をしてほしいと思っております。私も124万人市民と一緒になって,この川崎フロンターレの応援をしてまいりたいと思っております。以上でございます。
◎松下充孝 教育長 川崎フロンターレについての幾つかのご質問でございますが,初めに川崎フロンターレへの支援についてでございますが,このたび,Jリーグ1部に昇格を決定したことを機に,地元サポーター,チーム関係者,関係局等と早急に市民の会設立の準備委員会を組織しまして,十分に協議した上で具体的な活動の方針を立ててまいりたいと考えております。
次に,川崎フロンターレの選手と市民との交流についてでございますが,さきに本市は2002年ワールドカップ公認キャンプ地に立候補いたしましたので,その効果的な誘致関連事業とあわせ,関係機関とも十分協議し,検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
◆石田康博 委員 ご答弁,ありがとうございました。
他都市のJリーグに所属するチームで,地域密着型として地域に根づいていると見受けられ,成功している都市の行政の取り組みを調べてみますと,その地域チームの株式を幾らか買い,行政とチームが一体となり,チーム運営の手助けをしているサッカークラブですとか,さらに地域市民の皆さんがその市を代表しているチームだという認識が強く,まさにサポーター市民がイレブンプラス1イコール12人目の選手という感覚で試合を観戦するなど,このほかにもチームを支えるボランティア活動が活発のようであります。ぜひ川崎市も行政としての支援体制を確立していただいて,川崎フロンターレがさらに活躍できる環境整備と,市民と連携をとりながらのサポート体制をとっていただけるよう要望いたします。
次に,第2次行財政システム改革実施計画について伺います。さきの第1次行財政システム実施計画においては,平成9年から平成11年の3年間にわたりまして,組織機構の再編整備または職員配置の適正化,さらに出資法人の活性化等にそれぞれ努めてこられたわけであります。そこで大きな成果を得られたことは大変に大きく評価されるところかと存じますが,その成果を踏まえた形で第2次行財政システム改革実施計画につながったわけでありますが,今後の対応についてそれぞれ伺います。まず初めに,組織機構の再編整備についてでありますが,第2次行財政システム実施計画が本年,新たにスタートされたことによりまして,組織機構の見直しはこれからの必須事項かと考えますが,組織再編整備におけるこれからの基本的な方向性をお示しください。
次に,職員配置の適正化の点についてでありますが,今後の5年間において5%の職員配置の見直しを実施するなどの取り組みが掲げてありますが,PFIなどの新たな事業手法など,新しい展開も考えられます。今後の職員配置及び事務処理の効率化など,これからの計画の方向性をお示しください。
次に,出資法人の情報公開についてでありますが,川崎市の出資法人が実際どのような機能をし,どのようなサービスを提供され,さらには市民の税金がどれくらい出資法人に費やされているのか,実際のところ,わかりづらいところがあります。つまり,不透明感がぬぐえないのが現実であります。これまでの本市の情報公開は,高い評価を多方面から受け,市民の行政への積極的な参加及びよりよい地域づくりのためには必要であり,市民にとってわかりやすく,利用しやすい構成で,信頼できるものでなくてはならないと宣言しているわけであります。時代は情報共有へと変わりつつある今,本年4月から施行された川崎市審議会等の会議の公開に関する条例においても,開かれた市政の一層の推進に取り組んでいることからも,出資法人の情報提供と点検,評価の推進が必要かと考えますが,今後の方針をお示しください。以上です。
◎舘健三 総務局長 行財政システム改革実施計画についての幾つかのご質問でございますが,初めに組織機構の再編整備についてでございますが,近年の厳しい財政環境のもとで行財政運営の効率化を推進していくためには,行政内部における効果的,効率的な事務執行体制の確立が行財政改革の推進に向けた取り組みの中でも大変重要な課題と考えております。これまで本市では,第1次実施計画に沿って市長事務部局における13局1室から現行10局への統合再編を初め青少年関連業務の移管,統合,保健所の区役所への編入など,施策の総合化と執行体制の簡素効率化に向けた取り組みを進めてきたところでございます。引き続き,今後も介護保険制度の導入に伴う高齢者施策部門の再編など,今日的課題に的確かつ柔軟に対応し得る,簡素で効率的な執行体制の整備に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
次に,職員配置の適正化についてでございますが,第2次行財政システム改革実施計画に掲げた数値目標につきましては,社会環境の変化に対応した事務事業の見直しを初め民間活力の活用,市税システムや福祉総合情報システムなどの情報化による事務処理の省力化,効率化等,多様な手法を活用し,改革項目の一つ一つについて全庁を挙げて取り組むことによりまして達成してまいりたいと考えているところでございます。今後も介護保険制度の導入や地方分権の具体化,縦貫高速鉄道の準備体制への対応など,今日的で新たな行政課題に対応しながらも,なお一層の見直しとスクラップ・アンド・ビルドを徹底し,可能な限り増員を抑制することによりまして,職員配置の適正化に努めてまいりたいと考えております。
次に,出資法人についてでございますが,第1次実施計画期間中の具体的な取り組み実績といたしまして,財団法人道路整備事業団及び株式会社新都心情報センターを廃止し,財団法人公園協会と緑のまちづくり協会等を統合するとともに,男女共同参画センター及び岡本太郎美術館の管理運営を財団法人に委託するなど,事業運営の効率化に努めてきたところでございます。また,出資法人の情報公開の検討状況についてでございますが,本年6月に川崎市公文書公開運営審議会に制度化に向けた検討について諮問いたしまして,5回の審議会が開催され,対象文書,対象法人の範囲,請求権者,決定権者などにつきまして検討が行われております。今後も引き続き,非公開の基準などにつきまして検討が進められ,本年度中に答申をいただく予定となっているところでございます。また,出資法人の点検,評価につきましては,先般の自治省の指針におきまして,経営指標の分析による経営健全度の診断や事業計画と実績との対比を初めとして,出資法人がその設立目的や趣旨に沿った事業を展開しているか,また社会経済情勢の変化に対して事業内容の見直しは必要ないかといった観点から,定期的に点検,評価を実施する必要があると述べられております。本市はこれまで,出資法人の現況を発行するなど,出資法人の運営状況等の把握に努め,その内容に関する情報提供を進めてまいりましたが,経営状況の点検,評価のあり方につきましても,経営の健全度等の診断を的確に把握する指標などにつきまして,現在,経営診断の専門家等のご意見を伺いながら検討を進めているところでございます。以上でございます。
◆石田康博 委員 ご答弁,ありがとうございました。
最後に,意見,要望でありますが,本市の財政状況は景気低迷の長期化などから大変厳しい時代に入りました。さらには,行政運営上,専門化,複雑化しており,こういう状況だけに,これからの行財政の的確な運営が求められているわけであります。PFIなどの社会資本の民間事業化など,民間のノウハウや資金を活用するなど,視野を広く見据えていただき,これからの行財政実施計画において,職員の配置の適正化,出資法人の透明な情報公開,組織の再編整備に積極的に取り組んでいただき,効率のよい行政運営に臨んでいただきたいと要望いたします。終わります。