議会発言集
議会発言集
令和 4年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月29日-07号
令和3年 決算審査特別委員会(文教分科会 第1日)−09月22日-04号
令和2年 決算審査特別委員会(文教分科会 第2日)−09月25日-05号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-02号
令和1年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月25日-03号
平成30年 決算審査特別委員会(健康福祉分科会 第2日)−09月28日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第2日)−09月21日-
平成29年 決算審査特別委員会(総務分科会 第1日)−09月19日-
平成27年 第1回定例会ー2月26日ー 自民党代表質問(前編)
平成15年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月12日
平成12年 決算審査特別委員会(一般会計・特別会計)−12月11日-
平成11年 第4回定例会−10月06日-
◆14番(石田康博) 通告をいたしましたロボフェスタ2001,ロボット創造国際競技大会の1点について経済局長に一問一答方式で伺います。
ロボット国際競技大会は,2001年新世紀の扉を開くかのように輝かしき第1回大会が神奈川県と関西地域で開催を予定し,とりわけ神奈川大会においては横須賀会場,相模原会場,横浜会場,そして川崎会場と計4ヵ所を会場とし,その都市が持つ特性を生かしながら各会場でロボット競技と総合的なイベントが繰り広げられ,人間とロボットの共生した未来社会を体験できる夢と希望に満ちた大会であるとのことであります。川崎会場としては,本市の特性として京浜工業地帯の中核都市という位置づけの中で,科学技術都市という名にふさわしい科学に精通した最先端技術を担う有力企業が集積するなど,日本の産業基盤を支えてきたところであります。科学技術においても夢と情熱を持った科学技術系の人材を幅広く育成してきた都市でもあり,生涯現役大作戦など特殊技能の保護育成に努め,人づくりにも力を注いできたところであります。さらには,現在,計画が着々と進行しつつある手塚治虫ワールドにおいても故手塚治虫氏が生み出した「鉄腕アトム」というロボットを通じ,または「ブラックジャック」などのキャラクターを活用し,自然と人間の共生などのメッセージをこの地,川崎市から発進していこうと,夢と希望にあふれる都市として,まさにこの大会が好適地であると期待するものであります。このロボット創造国際競技大会においては「人間 夢見ること,つくること」を川崎会場の一つのテーマに掲げ,多彩な産業ロボットとともに,人間が夢を見て創造する能力のすばらしさを表現する会場として構成されている大会であるとありますが,川崎市が21世紀を目前にした今,科学技術都市として世界に大きくPRする絶好の機会であると受けとめられますが,国際大会ということで大会を大きく成功させるためにも,世界各国との協力,連携は必要であります。今現在,どの程度話し合いが進んでおられるのか伺います。
○副議長(佐藤忠次) 経済局長。
◎経済局長(鍵和田康夫) 海外との協力,連携についてのご質問でございますが,世界で初めてのロボットをテーマにしたロボット創造国際競技大会,愛称ロボフェスタと申しますが,開催されますが,このことにつきまして国の担当機関である科学技術庁やロボット創造国際競技大会中央委員会が中心となりまして,世界各国に対し参加の呼びかけを実施しているところでございます。本市といたしましても,川崎会場の事業内容が固まり次第,県とも連携して姉妹都市,友好都市などへの参加の呼びかけを積極的に進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 石田議員。
◆14番(石田康博) 今ある問題としては,いまだかつてない長引く不況,さらには少子・高齢化の進展に伴います福祉の問題,地球環境問題と我々を取り巻く生活環境には大変に危惧される深刻な問題も山積しているのが現状であります。これからの人類が安心して幸せに生きていくためにも,知的資源を友好活用し,科学技術の力に頼らざるを得ない時代にあるのではないかと考えますが,この大会が行われることによってもたらされる総合的な効果と,川崎会場としてどのようなことを訴えていきたいのか,テーマの内容も含めてお答えをお示しください。
○副議長(佐藤忠次) 経済局長。
◎経済局長(鍵和田康夫) 大会開催の効果と川崎会場において何を訴えていくのかについてのご質問でございますが,まず本大会の開催の効果でございますが,本大会はロボットを通して科学技術に親しみ,科学技術への理解を深め,科学技術を学び,交流するといったイベントとして開催されます。この大会を契機といたしまして,21世紀の科学技術を担う人材の育成が図られ,科学技術を身近なものと感じる世代がふえることにより,人間と科学技術との共生が進むものと考えております。また,本市の地域特性でありますものづくりの技術者や研究者の集積が一層進み,最先端技術の充実が図られるなど,本市の都市イメージの向上にもつながるものと考えております。
次に,川崎会場において何を訴えていくのかということでございますが,神奈川県内4会場のテーマは,港町として歴史を背景にした横須賀会場は,海を中心に「地球 青い惑星を探る」をテーマとし,文部省宇宙科学研究所がございます相模原会場は「宇宙 新しいフロンティアへ」をテーマとしております。また,横浜会場は「世界 ロボットたちと生きるあす」がテーマとなっております。このように,それぞれ地域の特性に結びついたテーマを定めており,川崎会場は「人間 夢見ること,つくること」をテーマとしております。川崎市のこのテーマは,本市が京浜工業地帯の中核としてものづくりに関係する技術者の集積が進んでいることから,人間を中心に置き,ロボットによって実現する未来への希望を夢という言葉に託したものでございます。したがいまして,川崎会場におきましては,遊びの要素を加味しつつも,世界最先端の科学技術を体験することができる場を提供し,その高度な科学技術を実現してきた人間のすばらしさを来場者に受けとめてもらえるような構成や内容にしてまいりたいと考えております。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 石田議員。
◆14番(石田康博) 次に,今大会の計画実行に際し,ロボット創造国際競技大会神奈川2001実行委員会が中心に計画を進めているということでありますが,財政収支は4市の個別会場の収支ではなく,大会の実行委員会全体としての財政収支の方法をとられるとされておりますが,財政の収支バランスはどのようにとられるのかお示しください。当然初めての大会だけに,公的資金への依存度も高くせざるを得ないかと予測されますが,その計画をお示しください。さらには,入場料の料金設定はどのようにお考えなのか,お示しください。
○副議長(佐藤忠次) 経済局長。
◎経済局長(鍵和田康夫) 財政の収支バランスと入場料の料金設定についてでございますが,まず財政の収支バランスでございますが,現時点におきましては本大会の事業計画が最終的にまとまっておりませんが,その資金といたしまして県,市などによる公的負担金,入場料収入,企業,団体等の出店,営業などによる営業収入,民間からの寄附金,協賛金などを充てることとしております。現在,県の実行委員会事務局におきまして,事業計画とともに財政計画につきましても策定作業を進めているところでございます。また,入場料につきましては,財政計画と同様に現在検討を進めていると伺っております。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 石田議員。
◆14番(石田康博) 最後に,本大会の1年前に当たります2000年にプレ大会及びイベントを予定しているとのことでありますが,その概要と,本市の参加はあり得るのか伺っておきます。以上です。
○副議長(佐藤忠次) 経済局長。
◎経済局長(鍵和田康夫) プレ大会などについてのご質問でございますが,来年の夏から秋にかけまして,県内4市のいずれかの市でプレ大会を開催することとなっております。プレ大会は本大会に準じ,ロボット競技,エキシビション,フォーラムの3つの要素で構成し,本大会の成功に向け大会内容の一部を紹介し,興味を広げ,機運を高めることを目的に実施していくものとされております。また,平成12年度はプレ大会のほかに開催各市におきましてロボフェスタについての広報イベントの展開が予定されていると伺っております。なお,開催場所,開催時期を含めた詳細につきましては,現在,県実行委員会を中心に調整が進められているところでございます。以上でございます。
○副議長(佐藤忠次) 石田議員。
◆14番(石田康博) 最後に,意見,要望を申し上げます。
この大会が人類の共通の願いである平和を願いながら,ロボットに触れ合い,体験し,将来の科学技術との共存についてロボット競技やイベントを通してより多くの人に関心を抱いてもらい,意識を深めてもらうことは大変に意義深い大会であります。この大会の日程においても,各地がそれぞれ開催日がずらされており,川崎会場においては2000年9月8日の土曜日から9月16日の日曜日までと日程的にも土日が含まれ,子供たちの参加が期待できるなどスケジュール設定も大変喜ばれると思います。また,先ほどの経済局長のご答弁の中にもありましたが,2000年のプレ大会においては,開催場所,開催時期については調整中であるとのことでありますが,ぜひこの川崎においてはプレ大会の開催に前向きに臨んでいただき,プレ大会のPR効果がその1年後の本大会の大きな盛り上がりにつながるように,計画と実施に向けて県の実行委員会と協議を進めていただきたいと希望するものであります。本大会が2000年,川崎市で行われるということだけではなく,大会を機に何らかの形において京浜臨海部の再活性化に大きく貢献できるよう大会の内容においても工夫をしていただきたいと望みます。そして,ロボット創造国際競技大会が成功することはもとよりでありますが,継続的な実施を実現し,子供たちに夢と希望を与える大会であり,科学技術のさらなる向上と川崎市のすぐれた科学技術が世界に向けてPRできるよう切に期待しながら,質問を終わります。